株式会社 リード

横浜 港北 自動車診断修理整備工場 Read.Ltd.
 Work example 008
ランチア・テーマ・ワゴンです。

アルファロメオ製V6-3.0Lエンジンを装備しています。

年式は良くわかりませんが、1991〜1992位だと思われます。

走行中、突然エンジンが止まり、暫くの間掛からなくなるという症状です。
ある程度待てば掛かりますが、また停止を繰り返します。
おそらく、電源供給関係の故障とヤマを貼って点検しました。

エンジンルーム左側にあるフューズ・リレーブロックから点検します。

リレーは交換済みの画像でした。
それぞれ、ICU(インジェクション・コントロール・ユニット)リレー、ABSリレー、燃料ポンプリレーです。
リレーのコイルと接点が焼けていました。
過熱によるインダクタンスの低下とポイントの接触不良が原因でした。
コイルと直列にダイオードが内蔵されているため、汎用のリレーに交換する際は、配線にダイオードを挿入しなければなりません。
警告灯が点灯します。
しかしコレで終わりではありません。
これはイタ車。
ただで済む筈がありません。

念のためフューズボードを点検します。
センターコンソール前方にもエアコン・リレーがあります。
フューズボードを開いたところ。
エアコン・リレーモジュールを開いたところ。
所々にこのようなクラックが見られました。
全て半田を盛りなおします。
シフトインジケーターの液晶バックライトが球切れにより良く見えません。というか真っ暗です。
メーターを外して分解します。
電球がついています。
2つとも切れてしまっています。
これを白色LEDに換装します。
指向性が高いため、ヤスリなどで表面をボカします。
LEDなので均一に光は散りませんが、まぁまぁ実用になる程度です。
ここで問題が発生。
チェックコントロールモジュールが沈黙してしまいました!
やはりイタ車。
易々とは終わらせてはくれません。
このあたりの年式の故障は何が起きても動じませんが、理不尽な故障に疑問を残しつつ分解してチェックします。
どういうわけか(よくあることですがw)クォーツが壊れていました。
幸いなことに手持ちが有ったので交換しました。
クロックが正常に動作しています。
動作を確認します。
ふー、アブナイアブナイといったところで一安心でした。

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