DATSUN 610
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電装品レストア
燈火類に問題があり入庫しました。 |
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スモールランプとパーキングランプが点灯しないのでバンパーをはずします。
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なにやらわけのわからない配線がゴチャゴチャとついています。
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いらない配線は捨てます。
スモールランプは配線が切断されて電源は違うところに向かっていたようです。
それも機能していません。
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スモールランプはパーキングランプとW球で点灯します。
12V−8/3.4Wという今ではあまり見られない電球が片側に「一つ」だけありました。
それも切れていました(涙・・・・・。)
配線を交換します。
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半田で新しい配線を接合しました。
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被服をして組みます。
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ターミナルも全て交換です。
おや?アース線が無い??!
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本来はこのようになります。
アース線は追加してます。(撮り忘れたw)
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反対側も同様に修理。
被服が赤いのは、オリジナルがボロボロになってしまい、ヘッドランプハーネスの被服の余りを戴きました。 |
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電装だけではありません。
ネジも錆びてしまったら回らなくなるのでタップ・ダイスで修正は忘れません。
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左右に散らばっていたフューズはバッテリーの近くにまとめました。
電源ターミナルを追加して電源の取り出しを容易にしました。
作業する時はマイナスターミナルを外してから行いましょう。
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ラジエターの上を這っていたランプ・ハーネスをコアサポートの中に通しました。
キャッチ部分は巻き込まないようにしてあります。
配線を通す場所も作業性を重視した取り回しにしています。
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反対側のリレーはココに納まりました。
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ワイパースイッチの配線が一度切られていて、短くなってしまったのか違う配線を継ぎ足して接続はこのようなことになっていました。
このような例は意外にも多く、そして現在もこのような仕事は絶えません!
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同じ線径のケーブルに交換して長さを合わせ、何事も無かったかのような処理を施しました。
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ライト・メーン・スイッチです。
コレがないと灯火類は機能しません。
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スイッチを外します。 |
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灯火類の電源となる配線のターミナル部分の被服が溶けてしまっています。
各部のスイッチの接触不良によって過大な電流がコネクターに負担が掛かったのでしょう。
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カプラーの差込部も溶けてしまいました。
しかし、交換するほどではありません。
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分解します。
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ダメージはそれ程ではありませんが、グリースなどの劣化で接触能力が劣っています。
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清掃してペーパーで磨く程度で大丈夫でした。
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ターミナルごと、配線を全て交換しました。
直せる部品というのはとてもエコですね。
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このような修理は、出来上がると目に見えないので適当な修理でも最初のうちは見分けが付きませんが、後々になっていい加減な修理は同じような故障が続発していつまでたっても修理する羽目になります。
古い機械が現在でも動き続けているのは、きちんと「直せる」からです。
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ヘッドライトが点灯しない。それに方向器が点滅しません。
バルブの断線でもそうなりますが、それだけではありませんでした。
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ハザードランプも同様です。
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フラッシャー・コンビネーション・スイッチを外します。
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分解して清掃します。
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これはライトスイッチのポイントです。
焼けが進んでヘッドライトも点灯しません。
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軽くヤスリを当てると、どれだけダメージが進んでいるか解りますね。
これでは電流もうまく流れません。
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ポイントに厚みがあるので修正する余地があります。助かりますね。
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方向器のスイッチです。
これもポイントが焼けて接触不良を起こしていました。
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アタリを見ながら修正します。
ココがポイント!なんちゃってw
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完成です。新品のようです。
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コンビネーション・スイッチが異常に汚かったのは、ステアリングボスのスリップリングが異常磨耗していたからです。
ゴリゴリと酷い音がしました。
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オイル缶を切ってプレートをつくります。
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見た目はイマイチですが、とりあえず出来ました。
ネジのところがアレですがポイントは内側を走るので問題ありません。
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ネジの部分はホーンスイッチの配線が付きます。
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非常に滑らかに滑ります。
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メーターのイルミネーションバルブを交換しようと外したら・・・
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電球ではなく、ソケットが破損していました。
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全て交換します。(ちょうど10個)
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ところが、この基盤の厚さが現在のソケットの規格に合いません。破損しているのはそのまま取り付けた為だったのですね。
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加工して無理なく取り付けられるようにしました。(10個とも)
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当時の明るさがよみがえりました。
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ヒーターのブロワーファンの2段目が動きません。
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点検の結果、スイッチに問題がありました。
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分解します。
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2段目のスイッチ・プレートが過熱した挙句、ロータリーに固着してしまい内部のスプリングの力で電極に押し付けることが出来ない状態になっていました。
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ロータリーを修正してスムースになりました。
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電極も綺麗に磨きました。この当時の部品は、直せば直るところがイイですね。
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余分な配線や交換した部品です。
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